「着実にお金が増える人」は"投資の発想"が違う

「組み合わせ投資のコツ」についてお伝えします(写真:freeangle/PIXTA)

皆さん、はじめまして。独立系プライベートバンカーの福井元明です。

私は、以前はメガバンクに勤務し、スイスの現地法人ではプライベートバンカーとしての業績を上げてきました。

個人トレーダーとして株で年間1億円以上の利益を稼ぐ、けいくんこと山下勁さんとともに書き上げました著書『長期×短期 最強の組み合わせ投資』より、「組み合わせ投資のコツ」についてお伝えしていきたいと思います。

「長期×短期」投資で資産形成しながらおこづかい稼ぎも

「最強の組み合わせ投資」とは、富裕層のお客様をお客様としてきた私の資産運用スキルと、年収1億円以上を投資で稼ぐけいくんのテクニックの「組み合わせ」です。

この組み合わせ投資では、将来に備えての資産形成を実現する「長期投資」と、副収入を稼ぐ「短期投資」を並行して行います

資産形成しながら、おこづかいも稼げる──理想的な投資といっても過言ではないでしょう。このような組み合わせ投資のノウハウは、今までほとんど世に出ていなかったと思います。

では次から、銘柄選びのポイントを解説していきます。私が選ぶのは、売買のタイミングを問わない、手放す必要すらない一生モノの銘柄です。

私は銘柄を選ぶ際、世界の人口動態に注目しています。人口の増減はモノの消費を左右するからです。

国際連合広報センターは、2019年7月2日付のプレスリリースで「世界人口は現在の77億人から2050年の97億人へと、今後30年で20億人の増加となる見込み」とレポートしました。この人口予測によると、インドが2027年には中国を抜いて世界で1番人口が多い国になり、また世界全体で高齢化が進むとしています。

私はこの人口動態から、インドを中心にアジアに市場を広げ、業績を伸長しているユニ・チャーム(8113)に注目しました。

ユニ・チャームは紙おむつ、介護用品などの衛生用品の大手メーカーです。衛生用品は生活必需品といってもよく、人口が増えれば消費も増加し、少なくとも2050年までは需要が減るとは考えにくいのです。すると、同社の業績も安定的と予測できます。

月足チャートを見ると、右肩上がりに伸長しているのがわかります。

◎ユニ・チャームの月足チャート

次にけいくんにバトンタッチをして、短期トレードで着目する点、さらには同じユニ・チャームのチャートを例に売買ポイントを解説してもらいましょう。

目指すはコツコツと利益8%を積み重ねていくトレード

皆さん、こんにちは、山下勁です。ボクは個人で株式トレードをしています。

ボクのトレードは短期です。だいたい1週間か、2週間ぐらいで決済します。そして、トレードの対象は東証1部上場銘柄で、時価総額3000億円から5000億円以上の中・大型株、日々の出来高が200万株以上の企業です。

さて、ボクのトレードでは一攫千金は狙いません。8%ほどの利益をコツコツと重ねていくトレードです。ですから、時価総額が大きく、安定的に上下を繰り返す銘柄をターゲットにしているのです。

◎株価はだいたい8%で上下する

8%ということは株価が100円なら8円の利益です。

「そんな程度の利益じゃ稼げない!」

そう反論する人がいっぱいいます。でも、コツコツと利益8%を積み重ねていくトレードを繰り返していくと、トレード9回目には資産倍増がかないます。

以下の図を見てください。8%の利益を達成して、元手が8%増えた状態で次も8%の利益を達成して……というのを繰り返していくと、3回目には元手が25%増、6回目には元手が50%超えに増え、9回目にはほぼ倍額になります。

◎元金100万円を複利8%で運用すると

ユニ・チャームでも利益8%のトレードを目指して

8%の利益をコツコツと積み重ねるトレードは、福井さんが一生モノの銘柄だと紹介したユニ・チャームにも有効です。

では、ボクがこの銘柄でトレードするなら……3700円を超えるか、超えないかを売買の判断基準にします。

以下の月足チャートで見ると3700円前後が高値で、レジスタンスラインになっています。3700円ぐらいまで上昇して、2回跳ね返されています。ですから、3700円台では買いません。

トレードを検討するのは前の高値を抜けてからです。

3700円を超えた日ですが、3月25日に高値で超え、その翌日には終値で超えています。これで買える条件がひとつできました。

あとはもうひとつくらい買える条件がそろうのを待ちます。

6月15日に注目してください。移動平均線の短期線が中期線に接近しますが、下に抜けずに折り返しています。すると移動平均線の並び方が上から、短期(5日線)、中期(25日線)、長期(75日線)になり、上昇トレンドと判断できる並び方になりました。

ここで買えます。なぜなら、移動平均線が上から短期、中期、長期に並ぶのは、上昇トレンドのサインだからです。利益確定は8%を目指して、ここでは6月30日に約7%上昇のところで、いったん手じまいします。

テクニカルとファンダメンタルズ、両方の視点をもって

チャートを使ったテクニカル投資について、ざっくりとお伝えしてきました。

もし、あなたがボクと同じテクニカル派だったら、投資銘柄を考えるときにチャートだけではなく、人口動態や世界的なニーズも判断材料にしてみるといいと思います。

もし、あなたがファンダメンタルズ派だったら、少しおこづかいが欲しいとき、株価の動きをテクニカルで予測して、短期トレードをしてみてはいかがでしょうか。

つまり、どちらかひとつではなく、両者を融合すれば長期も短期も、つまり資産形成も副収入も可能になるのです。

加えて長期と短期の投資法を身に付けておけば、2020年のようなコロナショックという予期しない出来事が市場を襲い、株価が大きく乱れたときも落ち着いて対処できるはずです。

株価が暴落したら長期投資の目線で銘柄を選び、いずれもとに戻ると判断できれば絶好の買いチャンスととらえることができます。同時に、短期の売買で数%の利益を狙ってもいいでしょう。

このコラムを読み終えた皆さんは今、新たなトレードの視点を持ち始めたかと思います。ぜひ、ファンダメンタルズだけでもテクニカルだけでもない、両者のメリットを組み合わせた投資法をお試しいただければと思います。

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