スタバ、世界の売上高が7%減の見通し…長引くインフレで外食需要が減少

 【ニューヨーク=小林泰裕】米コーヒーチェーン大手スターバックスは22日、2024年7~9月期決算について、世界の既存店売上高が前年同期比7%減に落ち込むとの見通しを明らかにした。米メディアによると、コロナ禍以来最大の落ち込みになるという。長引くインフレ(物価上昇)により、米国で外食需要が減少していることなどが背景にある。

スターバックスコーヒー

 売上高の大半を占める米国で既存店売上高が6%減となったほか、中国でも14%減に落ち込んだ。米国ではインフレの影響で低所得者層を中心に来店客数が減っており、中国では安価な地元コーヒーチェーンとの競争が激化している。

 30日に決算を発表する予定で、今後のてこ入れ策も発表するとしている。スタバは業績低迷により、9月に最高経営責任者(CEO)が交代するなど、経営の立て直しを図っている。

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