9月の全国消費者物価指数は108・2、前年同月比2・4%上昇…コメ類は49年ぶりの上昇幅

 総務省が18日発表した9月の全国消費者物価指数(2020年=100)は、値動きの大きい生鮮食品を除く総合が108・2と前年同月比2・4%上昇した。政府が電気・ガス代負担軽減策を再開した影響で、伸び率は8月(2・8%)に比べ0・4ポイント下落と5か月ぶりに縮小した。食品の価格上昇が目立ち、コメ類の上昇率は49年ぶりの大きさだった。

 上昇は37か月連続。調査対象522品目のうち、394品目が上昇した。生鮮食品を除く食料は3・1%(前月2・9%)と2か月連続で伸びが拡大した。

 コメ類の上昇率は44・7%と1975年9月(49・5%)以来49年ぶりの大きさだった。2023年産米の供給不足をきっかけとした価格高騰が、24年産米が出回り始めた9月になっても続いている。

総務省

 電気代や都市ガス代を含むエネルギー関連は6・0%と、8月(12・0%)から鈍化した。総務省の試算では、負担軽減策の復活により、全体の伸びが約0・6%分、押し下げられた。

 家計の実感に近い生鮮食品を含む総合の上昇率は2・5%(前月3・0%)だった。

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