各社で内定式、企業の半数は募集続ける…背景に深刻な人手不足

 2025年春に卒業・入社予定の大学生らの採用内定が1日に解禁され、各地の企業が内定式を行った。深刻な人手不足を背景に、採用計画を満たせず、内定解禁後も募集を続ける企業が多い。

りそなグループの内定式に臨む学生ら(1日午前、東京都新宿区で)

 りそなグループは、東京と大阪で内定式を開き、計約950人が出席した。早稲田大の学生(22)は「大学で学んだことを生かし、お客様の問題を解決できる銀行員を目指す」と意気込んだ。

 就職情報会社マイナビによると、8月末時点の内定率は9割近くに上る。人手不足による採用意欲の高まりから、早期に内定を出す企業が多くなっている。一方、採用計画に対する充足率が8割以上に達する企業は2割に満たず、全く満たしていないとの企業が3割を超えている。内定解禁後も募集を続けるとする企業は半数を超えている。

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