8月の鉱工業生産指数、前月より3・3%下がる…台風で工場の稼働停止が影響

 経済産業省が30日に発表した8月の鉱工業生産指数(2020年=100、季節調整済み)の速報値は99・7と、前月から3・3%下がった。台風の影響で工場の稼働が停止した普通乗用車の生産減などが響き、2か月ぶりに低下した。

 全15業種のうち、12業種で低下した。自動車は10・6%の減少。台風10号の影響で完成車メーカーの生産ラインや関連部品工場が停止した。鉄鋼やセメント、紙類も台風の影響で生産を減らした。

経済産業省

 レーダー装置やX線装置などの「電気・情報通信機械」は、前月大きく伸びた反動で6・2%下がった。半導体製造装置の輸出が減少した「生産用機械」も4・6%減った。

 先行きについては、8月を上回る生産計画を立てている業種が多く、基調判断は「一進一退」と据え置いた。

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