世界の経済成長率3・2パーセント予測、日本は0・1%減とOECD見込む

 経済協力開発機構(OECD)は25日発表した最新の経済見通しで、2024年の世界の経済成長率が前年比でプラス3・2%になると予測し、5月の前回予測から0・1%上方修正した。インフレ(物価上昇)が和らぎ、各国・地域の中央銀行が利下げを実施すると見込んだ。

パリにあるOECD本部(AP)

 25年の世界の成長率もプラス3・2%と、引き続き堅調に推移する見通しだ。世界経済のリスクとしては中東などでの紛争や貿易摩擦を挙げ、経済成長が急激に鈍化する懸念もあると指摘した。

 24年の国・地域別の成長率は、米国2・6%▽ユーロ圏0・7%▽中国4・9%――と予測。日本は今年1~3月期に2四半期ぶりのマイナス成長に落ち込んだことから、通年では0・1%減になると見込んだ。(ロンドン支局 中西梓)

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