福井のブランド米「いちほまれ」の新米、昨年より価格6割高で店頭に…生産量は2000トン増の見通し

 福井県が開発した高級ブランド米「いちほまれ」の新米が21日、県内のスーパーなど約200店舗で販売された。全国的なコメの価格高騰を受け、昨年より6割高い価格で店頭に並んだ。

「いちほまれ」の稲(福井市で)

 昨年産の供給不足や、外食・インバウンド(訪日外国人客)向けの需要増加などから、全国的にコメが品薄となり、価格も高騰している。県によると、新米が流通したことで県内では品薄は解消されるが、高値が続いている。

 この日、JA県経済連の販売拠点「トレタス」(福井市)で店頭に並んだいちほまれの価格は、5キロ3680円、10キロ6780円(いずれも税抜き)で、昨年と比べて約6割高い。試食した福井市の会社員男性(61)は「冷えてもふわふわした食感でおいしい。お米は高くても必要なものなので購入しようと思う」と話した。

 今年の生産量は昨年よりも約2000トン多い約1万トンとなる見通しで、県担当者は「生産者が丹精込めて作ったおいしい新米をたくさん味わってもらいたい」と話した。

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