顔認証で入国手続きの待ち時間短縮へ…羽田・成田・関空、審査や税関の本人確認を簡略化

 NECは19日、顔認証の技術を活用し、空港での入国審査や税関申告の手続きを簡略化できる端末やシステムを国から受注したと発表した。2025年から順次、羽田、成田、関西の3空港の国際線で導入する。

NEC本社

 財務省と出入国在留管理庁から、端末計188台とシステムの設計などを約18億円で受注した。このうち109台は、25年4月に始まる大阪・関西万博に合わせて関西空港に設置される。

 このシステムでは、空港に到着した旅客の顔や指紋を据え置き型の端末で撮影し、旅券や税関への申告内容を登録する。データは税関などのシステムと連携し、本人確認に活用する。入国手続きと税関でそれぞれ必要だった本人確認作業を簡略化でき、待ち時間の短縮につながる。

 1月から羽田空港で実証実験を行い、効果を確認した。

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