個人株主数、9年連続で過去最高の7445万人…企業の株式分割や株高・新NISAが影響

 東京証券取引所などが2日発表した株式分布状況調査によると、2023年度末時点の個人株主数は、前年度末から462万人増えて延べ7445万人となり、9年連続で過去最高となった。企業の株式分割が進んで少額から株式を買いやすくなったほか、株高で投資への関心が高まったとみられる。

東京証券取引所

 株式分割は、個人株主数を247万人押し上げた。23年度には、NTTが1株を25株に分割するなど、株式分割が相次いだ。日経平均株価が今年3月に4万円を超えるなど株高が続いたことや、今年1月に新NISA(少額投資非課税制度)が始まったことも影響した。

 投資部門別の株式保有比率では、海外投資家が31・8%と14年度(31・7%)を上回り、過去最高を更新。

金融機関(28・9%)、事業会社(19・3%)、個人(16・9%)と続いた。

 株式保有金額では、海外投資家が前年度末比42・9%増の320兆円、個人が29・9%増の170兆円と、いずれも大幅に増えた。全体では35・5%増の1008兆円だった。

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