76人の死亡事例、小林製薬が調査計画を厚生労働省に提出…内容は非公表

 小林製薬(大阪市)は1日、「 紅麹べにこうじ 」成分入りサプリメントを巡る健康被害問題で、新たに判明したサプリ摂取との因果関係が疑われる76人の死亡事例に関する調査計画を厚生労働省に提出したと明らかにした。提出は6月29日付で、内容は非公表としている。

小林製薬の紅麹コレステヘルプ

 一連の問題では、同社に対し、170人の死亡事例の相談が寄せられた。このうち、91人についてはサプリを摂取していないことを確認し、3人は医師が「因果関係がない」と判断した。同社は残る76人について、サプリ摂取と死亡との関連を調べている。直接的な死因が肺炎や脳梗塞、がんといった人も含まれているという。

 厚労省は同社に対し、遺族の同意の取得や、医療機関からの情報収集の進め方などについて計画を作成し、同29日までに報告するよう求めていた。

 同社は当初、被害による死者は5人と公表しており、新たに判明した死亡事例については、厚労省が問い合わせるまで2か月以上、報告していなかった。厚労省は、同社による調査の進展状況を直接管理する方針を示している。

ジャンルで探す