マツダのコンパクトSUV「MX-30」が進化！ 遊び心ある「おしゃれな特別仕様車」を新設定 “大きなディスプレイ”が鎮座する新コックピットも注目です

マツダは2024年10月31日、コンパクトSUV「MX-30」を商品改良。併せて、特別仕様車「レトロスポーツエディション」を設定しました。より進化した「MX-30」は、果たしてどんなモデルに仕上がっているのでしょうか？

安全性、利便性、快適性をさらに追求した新しい「MX-30」

　マツダは2024年10月31日、同社の挑戦が詰まったコンパクトSUV「MX-30（エムエックス・サーティ）」を商品改良。併せて、特別仕様車「レトロスポーツエディション」の設定をアナウンスしました。

　マツダ「MX-30」は、2050年時点でのカーボンニュートラルの実現を目指し、各地域における自動車のパワーソースの適性やエネルギー事情、電力の発電構成などを踏まえて適材適所の対応を可能とする、マツダの“マルチソリューション戦略”を具現するモデルとして2020年に登場しました。

　そのため、マイルドハイブリッド、BEV（電気自動車）、ロータリーエンジンを発電機とする独自のシリーズ式プラグインハイブリッドという3種のパワートレインを設定しています。

「わたしらしく生きる」というコンセプトの元に導き出された、心地いい走りや親しみやすさを感じさせるデザイン、さらに、温かみのある素材使いで心がととのう室内空間など、創造的な時間と体験をユーザーに提供する個性派モデルとして注目を集めています。

　今回の商品改良では、安全性、利便性、快適性をさらに追求。

　まず安全性の向上については、AT誤発進抑制制御の進化やドライバー・モニタリングの機能追加により、ドライビング時のドライバーの安心感を高めています。

　従来はクルマや壁などの障害物を対象としていたAT誤発進抑制制御は、今回の進化により前方の歩行者も検知対象に進化。

　ドライバー・モニタリングは、運転者のわき見を検知すると画面表示と警報音を用いて注意を促す“わき見警報機能”を新たに追加しています。

　さらに、リアシートに取り残された乗員や荷物がないかの確認をドライバーに促すリアシートアラートを採用したほか、バーグラアラーム（侵入センサーなし）を標準装備化することで、安心と快適さを向上させています。

　利便性と快適性の向上については、従来の8.8インチから10.25インチへと大型化されたコックピットのセンターディスプレイが目を惹きます。

　Apple CarPlayやAndroid Autoなどの有線接続機能に加えて、ワイヤレス接続機能（Apple CarPlay）にも対応し、利便性を追求。また、従来のUSB-A端子からUSB-C端子に変更し、よりイージーな最新モバイル機器との連携や乗降時の接続操作が可能になっています。

　またマイルドハイブリッドモデルは、リモートエンジンスタートにも新対応し、「My Mazda」アプリを利用することでクルマから離れた状態でのエンジンの始動／停止操作が可能に。空調システムと連携させれば、お出かけ前の視界確保や快適な車内温度設定を実現します。

●レトロモダンの世界観にスポーティさを融合した特別仕様車

　このように、イマドキのアップデートが施された「MX-30」ですが、今回の商品改良で見逃せないのは、やはり新しい特別仕様車の設定でしょう。

　すべてのパワートレインに新設定された特別仕様車「レトロスポーツエディション（Retro Sports Edition）」は、レトロモダンの世界観にスポーティさを融合したスペシャルモデル。

　ブラックで引き締めたエクステリアに、テラコッタカラーとブラックを基調とするインテリアを融合することで、こだわりあるユーザーに新たな選択肢を提供しています。

　エクステリアでは、ドアミラーやホイール、フロントシグネチャーをブラックで統一するとともに、ルーフ中央部をブラック仕上げに。ボディカラーには、いずれもツートーンの「ジルコンサンドメタリック（2トーン）」、「セラミックメタリック（2トーン）」、「マシーングレープレミアムメタリック（2トーン）」の3色に設定しています。

　ちなみに「MX-30」は、他のグレードでもツートーンのボディカラーを選択できますが、「レトロスポーツエディション」のそれはひと味違う専用色なのに注目。

　他のグレードはルーフ部、ピラー部ともにブラックなのに対し、「レトロスポーツエディション」ではルーフ部がブラック、ピラー部はボディカラーの塗り分けとなり、これまでにない雰囲気を醸し出しています。

　一方、「レトロスポーツエディション」のインテリアは、テラコッタカラーとスポーティさを際立たせるブラックでコーディネート。

　スエード調の生地である“レガーヌ”をシート中央に採用するほか、テラコッタカラーのステッチを各部に施すなどにより、レトロモダンな雰囲気を演出しています。

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　安全性、利便性、快適性のさらなる追求と、おしゃれな特別仕様車の設定により、一段と魅力がアップしたマツダ「MX-30」。

　気になる価格はマイルドハイブリッド車が293万5900円から、11月中旬発売のBEVモデルが466万9500円から、そして12月下旬発売のシリーズ式プラグインハイブリッド車が435万6000円からとなっています。