マイチェンから5か月 全長4.3mの人気コンパクトSUV ホンダ新型「ヴェゼル」販売店に寄せられる反響とは？

　2024年4月にホンダの「ヴェゼル」にマイナーチェンジが施されました。幅広い用途でも使用でき、扱いやすい点から人気のあるヴェゼルですが、販売店にはどのような反響が届いているのでしょうか。

マイナーチェンジが施されたヴェゼル！その性能は？

　ホンダから2024年4月にマイナーモデルチェンジした新型「ヴェゼル」が発売されました。

　コンパクトSUVである初代ヴェゼルは2013年にホンダから誕生しました。登場した際には、高い安全性やスタイリッシュなクーペライクのデザイン、取り回しの良さから幅広いユーザーから人気を博していました。

　現行モデルでもある2代目ヴェゼルは2021年に登場。フロントやリアに水平を基調としたデザインが組み込まれるほか、ハイブリッドモデルも改良が施されました。

　性能が向上した2モーターハイブリッド「e:HEV」が搭載されることとなり、走行性能も向上。

　ヴェゼルは誕生してから受け継がれるスポーティなデザイン性と走りやすさ、取り回しの良さを持ち味としたアーバンSUVとして、幅広いユーザーから評価を得ています。

　EXPAND YOUR LIFEをコンセプトに掲げて今回のマイナーモデルチェンジが施されました。デザインとしてはフロントグリル、フロントバンパーの形状がスクエアに改良され流麗ながらも力強さを感じるデザインへと変更。

　ほかにもリアではコンビネーションランプをオールLED化、水平基調の2段のデザインに統一するなど、全体のデザインに一体感とシンプルさを演出します。

　インテリアは、前席のセンターコンソールを左右対称に変更することで運転席からも助手席からも同じように使いやすく、上段下段もどちらの座席からも扱いやすいデザインです。

　また、e:HEVモデルではダッシュボードやルーフ、フロアの各遮音材と防音材の厚みが最適化されており、静音性や振動を軽減することで車内空間の快適度を向上させています。

　パワートレインに大きな改良はないものの、ハイブリッドのe:HEV搭載車の制御が見直されています。エンジン始動・停止の回数が大幅に低減、さらにアクセルレスポンスが向上されました。

　先進安全機能では、ホンダセンシングに新たに渋滞運転支援機能や急アクセル抑制機能、アダプティブドライビングビームなどの機能が追加されています。
　また、今回のマイナーチェンジによって、ガソリンモデルは2WDが廃止となり、4WDのGのみとなりました。

　さらに、常に四輪に最適な駆動力配分が行われる「リアルタイムAWD」が全タイプに設定されます。街乗りから天候による悪路、アウトドアでも活用できるように改良されました。

　グレードは新たに「e:HEV X HuNTパッケージ」、「e:HEV Z PLaYパッケージ」の2つタイプを設定。

　e:HEV X HuNTパッケージでは都市も自然もアクティブに楽しむパッケージとして作成されており、エクステリアにはルーフレール、専用アルミホイールやカッパー・メタリック塗装のフォグライトガーニッシュなどが専用装備とされています。

　他にも、インテリアではプライムスムース×ファブリックにカーキ&ネイビーの専用カラーとなっているコンビシートが採用。さらに、ファブリックの素材には撥水・撥油機能のあるFABTECTが使用されています。

　一方、e:HEV Z PLaYパッケージは洗練の中に遊び心と個性が光る都会的なコーディネートを持つパッケージとしてデザイン。

　2トーンカラーが採用されているほか、フロントグリルに配置されているトリコロールのアクセントの配色を変更、ドアロガーニッシュではブルーを差し込むことでならではの個性を演出しています。

　また、今までのe:HEV PlaYで評価を得ていたグレージュの色味を受け継ぎながら、ピンストライプ／ステッチにライトブルーを配色し、さわやかな印象の仕上がりです。

登場後のヴェゼルの反響は？同門ライバル車との人気の違いは？

　マイナーチェンジされたヴェゼルが登場後、販売店にはどのような反響が寄せられているのでしょうか。

　関東圏のホンダ販売店は次のように話します。

「ありがたいことにヴェゼルに関するお問い合わせは数多く頂いております。家庭を持たれているユーザー様とお話をする機会が多い印象です。

　『ヴェゼルはコンパクトで狭い道でも運転しやすい点が良い』、『普段街乗りが多いからコンパクトSUVであるヴェゼルがベスト』などの理由からヴェゼルを選択されるユーザー様もいらっしゃいます。

　ヴェゼルの購入を検討されるユーザー様のなかで、ZR-Vと比較される方も多いのですが、ヴェゼルの方が売れている印象です」

　さらに、関西圏のホンダ販売店は次のように話します。

「ヴェゼルについては『子供も運転するからコンパクトな方が安心』、『HuNTパッケージの内装と見た目の色合いが良い』などのお言葉を多く頂きます。

　似たような性能でもあるZR-Vと比べられる方も多くいらっしゃいます。売れ行きはどちらも人気で、ほぼほぼ一緒のように感じますが、僅差でZR-Vの方が売れているような印象です。

　『車内の快適度と荷室スペース的に少しZR-Vの方が良い』と仰られる方や、ZR-Vはヴェゼルよりもワンランク高い位置づけとなっているのでヴェゼルからの乗り換えをされるユーザー様もいらっしゃいます」

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　2024年4月にマイナーチェンジが施されたヴェゼルですが、登場した後も販売店にはユーザーからコンパクトさを評価する声が数多く届いています。

　2024年上半期の登録台数ランキングではヴェゼルが5位で4万4164台、2024年7月ではヴェゼルは15位で6107台と、高い人気がうかがえます。

　ヴェゼルの車両価格は税込みで264万8800円～377万6300円、納期は10月頃です。