トヨタ新型「カムリ」発売! 米国で22年連続ベストセラーの最上級FFセダンは最新の“トヨタ顔”を採用し北米市場で登場

米国のベストセラーセダン、トヨタ「カムリ」がフルモデルチェンジ、11代目(米国では9代目)の新型が米国市場で発売されました。圧倒的な人気を誇るFFセダンは新しいトヨタ顔に刷新しています。

車両価格は約439万円から

 米国トヨタは2024年4月18日、米国市場にて新型「CAMRY(カムリ)」を発売しました。

米国で発売されたトヨタ新型「カムリ」。全グレードがハイブリッドになった

米国で発売されたトヨタ新型「カムリ」。全グレードがハイブリッドになった

 カムリの歴史は44年前の1980年にまで遡ります。最初のモデルは「セリカ カムリ」。つまり、2ドアクーペである「セリカ」の派生車、4ドアモデルとしての誕生でした。

 その後3代目(1986年)、4代目(1990年)、5代目(1994年)、6代目(1996年)、7代目(2001年)、8代目(2006年)、9代目(2011年)、10代目(2017年)とモデルチェンジ。

 2000年代ごろには世界100か国以上で販売されるグローバルモデルとなり、アメリカでもベストセラーカーの地位を獲得。近年になってもアメリカで年間30万台ほど売れているほどの高い人気を保持、22年連続で米国のベストセラーセダンとなっています。

 また中国やアセアン諸国でも、上級セダンとしての確かな存在感を放っています。

 今回北米市場で発売された新型カムリは、2023年11月にフルモデルチェンジされ世界初公開された、11代目(北米市場では9代目)となります。

  新型カムリは、カリフォルニア州ニューポートビーチにあるCALTとミシガン州アナーバーのスタジオによって設計されました。

 フロントには、新型「プリウス」や新型「クラウン」シリーズなどと同様、特徴的な「コ」の字のハンマーヘッド型ヘッドライトを採用、全グレードにスリムなLEDヘッドライト、デイタイムランニングライト、テールライトが装備されます。

 ルーフラインは流麗で、ボディは彫りの深いスポーティなデザインとなっているのが特徴です。

 インテリアはモダンかつオープンなコンセプトとなり、インパネ中央には7インチ、または12.3インチディスプレイオーディオを配置します。ダッシュボードは水平基調となっており、上級グレードではレザートリム付インテリアやアルミニウム製ペダル、パドルシフト付ステアリングが標準装備されます。

全グレードがハイブリッドに カムリ初搭載の電気式AWDも選択可能

 パワートレインには、2.5リッター直列4気筒エンジン+モーターを組み合わせたハイブリッドを全グレードで採用。

 ハイブリッドシステムTHSは最新の第5世代となり、トータル出力は前輪駆動(FF)が225馬力、4輪駆動(AWD)は232馬力の最高出力を発揮します。

米国で発売されたトヨタ新型「カムリ」

米国で発売されたトヨタ新型「カムリ」

 AWDシステムは、カムリハイブリッドで初採用となる、トヨタの電子式オンデマンド全輪駆動 (AWD) システム「E-Four」です。

 これはすべてのグレードで選択が可能で、悪天候時やコーナリング中など、必要なときに追加のトラクションを提供し、さらなる安心感をもたらします。

 このAWDシステムの機能は、必要に応じて後輪に自動的に電力を供給する専用の後部電気駆動モータージェネレーターによって実現されます。

 新型カムリは応答性と機敏なハンドリングを強化するために再調整されたサスペンションを備えており、ワインディングも快適なハンドリングを実現します。またスポーツグレードには、快適性が向上した特別なスポーツチューニングのサスペンションが装備されていると同時に、より優れた安定性、ハンドリング、そしてハンドルに対する信頼感も提供します。

 新型カムリ2025年モデルの価格は2万8400ドル(日本円で439万円。LE FWD)から3万6125ドル(約558万円。XSE AWD)となっています。

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