美容室の倒産件数が過去最多ペースに “前年の1.5倍”…店舗間の競争激化や人件費・資材価格が高騰
(若狭敬一キャスター)
物価高騰の中で、美容室も影響を受けているようですね。
(大石邦彦アンカーマン)
帝国データバンクによりますと、ことし1月から8月までの美容室の倒産件数は139件でした。
これは去年の同じ時期(1月~8月)の倒産件数93件の約1.5倍となっています。
2010年からの過去15年間の同じ時期(1月~8月)と比較してみると、ほぼ100件前後で推移していますから、ことしは過去最多のペースで増えているんですね。
この理由としては、まず店舗間の競争が非常に激しくなっていること、そしてシャンプーなどの美容資材が高騰していることに加えて、人件費なども上がっているということで今、倒産件数が増えているということなんです。
「美容室の9割は家族経営」
そこで実情はどうなのか、愛知県の美容組合に聞いてみました。実は美容室の9割は家族経営なんですね。
(若狭キャスター)
確かに、ご夫婦で経営されている所が多いイメージですよね。
(大石アンカーマン)
それでは残りの1割はというと、中・大型店になるんですけれども、大体8人以上の中・大型店というのは求人を出しても、なかなか人が集まらない。人手不足で厳しいんです。
なので、2号店・3号店・4号店と店舗をどんどん増やしている店もある一方で、今は店舗をどんどん閉めて統合している店もあると。
倒産はしていなくても、そういう状況の店もあるのが実情のようなんです。これからは他店との差別化をしっかりと図って、生き残りをかけていくことが必要なのかもしれません。
10/14 06:02
CBCテレビ