小林製薬の「紅麹」騒動で自主回収相次ぐ 名古屋市の「豆福」 蟹江町の「甘強酒造」も「紅麹梅酒」を

健康被害のおそれがあるとされた小林製薬の「紅麹(べにこうじ)」を使っていたとして、名古屋市の豆菓子専門店も一部の製品の自主回収を決めました。

(小林製薬 小林章浩社長)
「このたびは申し訳ございませんでした」

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3月22日、小林製薬は「紅麹」の成分を含むサプリメントを摂取した、少なくとも13人が腎臓の病気などを発症したとして、商品を自主回収することを発表。

小林製薬の「紅麹」は、米などの穀類に紅麹菌を繁殖させたもので、健康食品や酒類、お菓子などに使われています。

小林製薬は、一部の紅麹の原料に健康を害する「意図しない成分」が含まれている可能性があるとして、原因の調査を続けています。

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この健康被害の問題を受け、名古屋の街の人は。

(60代)
「とても残念だと思う。(小林製薬の)薬を買うときも安心して買っていた」
(20代)
「信用できない」

小林製薬が生産する「紅麹」は約8割が他社向けで、国内外の飲料・食品メーカーなど52社に供給しているということです。

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このうちの一つが、名古屋市西区の豆菓子専門店「豆福」で、25日午前中から対応に追われていました。

(豆福 福谷勝史社長)
「(問い合わせの)電話は鳴りっぱなし。(23日)土曜日の朝に、たまたまネットのニュースで小林製薬さんの紅麹が自主回収になってることを知りまして、使っている原料が該当するかもと思って調べた」

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これまでを振り返ると、小林製薬の謝罪会見は3月22日。

このニュースに、豆福の社長が気付いたのは翌23日の朝でした。

そこで、扱っている商品を自主回収するための連絡を、取引先にすぐにしたということです。

しかし25日の朝になるまで、小林製薬側から豆福にこの問題についての連絡は何もなかったということです。

現在「豆福」は、原料に小林製薬の「紅麹」を使用している8種類の豆菓子13商品について自主回収しているということです。

これまでに商品による健康被害の連絡はないということですが、豆福はこれらの商品の販売を当面の間、休止するということです。

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また、愛知県蟹江町に本社を置く甘強酒造(かんきょうしゅぞう)も、今回、小林製薬が自主回収を発表した紅麹を使用している可能性があるとして、720ミリリットル瓶入りの「紅麹梅酒」を自主回収すると発表しました。

手元にこの商品があった場合は、購入した店舗や甘強酒造に連絡するよう呼びかけています。

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