トランプ氏 商務長官にラトニック氏起用へ 製造業回帰に高関税主張の投資銀行CEO

アメリカのトランプ次期大統領は、新政権の商務長官に投資銀行のCEOでトランプ氏の政権移行チームの共同委員長も務めるラトニック氏を起用すると発表しました。

トランプ次期大統領は19日、アメリカの投資銀行、キャンター・フィッツジェラルドでCEO=最高経営責任者を務めるハワード・ラトニック氏を商務長官に起用すると発表しました。

ラトニック氏は高い関税による製造業のアメリカ国内への回帰を主張し、中国などにも強硬姿勢を取っていて、トランプ氏は声明で「彼が関税と貿易の問題を主導することになる」としています。

ラトニック氏はトランプ氏の政権移行チームで共同委員長を務めていて、新政権の閣僚らの人選に関わってきました。

一方で、複数のアメリカメディアによりますと、ラトニック氏自身は財務長官のポストに意欲を示し、トランプ氏へ直接アピールしていたほか、実業家のイーロン・マスク氏がラトニック氏を財務長官に推すと「X」上で公言していました。

トランプ氏がこうした動きにいらだっていたとも伝えられています。

ラトニック氏がCEOを務めるキャンター・フィッツジェラルドは2001年の同時多発テロの際、ニューヨークの貿易センタービルに拠点があり、658人の従業員が犠牲になったということで、ラトニック氏は遺族の支援活動にも力を入れています。

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