7月の経常収支 3兆1930億円の黒字 去年7月に比べ黒字幅4180億円拡大

海外との貿易や投資で日本がどれだけ稼いだかを示す7月の経常収支は3兆円あまりの黒字となりました。7月としては過去最大の黒字幅です。

財務省が発表した7月の国際収支によりますと、経常収支は去年の同じ月と比べて4180億円黒字幅が拡大し、3兆1930億円の黒字となりました。7月としては過去最大の黒字幅で、黒字は18か月連続です。

背景にあるのは、海外で持つ資産による利子や配当収入などを表す「第一次所得収支」の伸びです。円安などの影響で、「第一次所得収支」は過去最大の4兆4410億円の黒字となりました。

一方、「サービス収支」は5328億円の赤字です。

海外旅行客の増加で「旅行収支」は過去最大となったものの、クラウドサービスやネット広告などの利用で海外への支払いが増え、いわゆる「デジタル赤字」が拡大。

サービス収支全体では去年の7月に比べて86億円と、わずかな赤字幅の縮小にとどまりました。

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