大手銀行では個人向けの変動金利型の商品を取り扱いしておりますか? 期間は何年物になりますか?

老後の不安から、ますますお金を貯めたい、家計を守りたい、と思っている人も多いのではないでしょうか。皆さんからのちょっとした疑問に専門家が回答します。今回は、個人向け国債の期間についてです。

お金のこと、難しいですよね。老後の不安から、ますますお金を貯めたい、家計を守りたい、と思っている人も多いのではないでしょうか。皆さんからのちょっとした疑問にオールアバウトの専門家が回答するコーナーです。

今回は、個人向け国債の期間についてです。

Q:大手銀行では個人向けの変動金利型の商品を取り扱いしておりますか?

「はじめまして。年内に74歳になります。大手銀行では個人向けの変動金利型の商品を取り扱いしておりますか? 期間は何年物になりますか? よろしくお願いします」(Twoさん)

A:10年物の個人向け国債があります

相談者「Two」さんからの質問内容だけでは判断しにくいのですが、変動金利型の商品は、個人向け国債「変動10年」のことではないでしょうか。もしかしたら変動金利型の定期預金などのことかもしれませんが、取り扱いがあるかは金融機関によります。もし、大手銀行で変動金利型の定期預金があるのなら、直接、確認してみてください。

今回は大手銀行で取り扱いのある個人向け国債について解説していきます。

個人向け国債の10年物の場合、半年ごとに利子を受け取りますが、金利の動きに応じて半年ごとに適用される利率が変わる仕組みになっています。つまり半年ごとに変動した金利に応じた利子を受け取ることになります。

なお、変動金利であったとしても、金利は0.05%が最低金利として保証されています。

10月発行分の10年物の個人向け国債の金利は、税引き前0.57%です。

個人向け国債なら1万円から中途換金可能

国債というと高額な資金が必要なイメージがありますが、個人向け国債は1万円から購入することができます。取扱金融機関は、銀行のほか、証券会社、郵便局などに口座を開いて申し込めばOKです。また、個人間での譲渡をすることができますし、相続することも可能な金融商品です。

さらに個人向け国債の場合、国債を購入して1年を経過したときから、額面1万円単位での中途換金が可能です。その場合は、ペナルティーとして直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれますので注意してください。

文:飯田 道子(ファイナンシャルプランナー)

金融機関勤務を経てFP(CFP、1級FP技能士)を取得。独立系FPとして、各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などを行っている。金運アップやポジティブお金など、カラーセラピーと数秘術を取り入れたアドバイスも得意。
(文:飯田 道子(ファイナンシャルプランナー))

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