「新NISA」は、いつから始めるといい?
先日、読者の方よりこんな質問をいただきました。
「NISAはアメリカの大統領が決まってから始めるべきなのか、その場合は少額で積立した方がいいのか?」(30代女性)
ご質問者さまのように、大統領選挙などの大きなイベントがあると「もう少し待ってから良いのかな?」と感じるのも自然ですし、同じような問い合わせを多数いただきます。
どうせ資産運用を始めるなら、良いタイミングにスタートを切りたいですよね。そこで本記事では、新しいNISAを始める「良いタイミングはいつなのか?」について、筆者の考えをまとめます。
例えば、米国の個別株を買う場合、大統領が誰になるかでその投資先の業績や企業価値に影響が出ることもあります。日本株に投資する場合も、アメリカでの税制や経済政策が変わることで、特にアメリカに輸出入している日本企業に影響が出ると予想できます。
そのため、「アメリカ大統領選挙が終わってから投資を始めよう」と考えるのも一理あります。ある会社が新しい政策の影響を大きく受けると分かっていれば、選挙後の結果を見てから、その会社に投資するのも賢い選択かもしれません。
とはいえ「大統領選挙に振り回されるようなビジネスに投資をするのが良い判断なのか?」については、一考する価値があるかと思います。
新NISAの非課税期間は無期限ですから、大統領選挙に振り回されず、着実に伸びていくような会社を優先し、割安だと思ったタイミングで買えば良いと思います。
積立投資とは、毎月少しずつ一定額を投資していく方法です。株価が高い時でも安い時でも、同じ金額で買い続けることで平均的な価格で株を買うことができます。これを「ドルコスト平均法」と呼びます。
大統領選挙のような大きなイベントがあっても、積立投資の最大の強みは「タイミングに関係なく機械的に続けること」にあります。
「大統領選挙が明けてからは株価が上がりやすい」といった経験則もあるにはあるのですが、経験則がこれから通用するとも限りません。
現実問題として、未来の株価を予測するのは非常に難しいです。ベストタイミングが分かる人などほとんどいません。
分からないタイミングについてあれこれ悩むより、気にせず良い時も悪い時もコツコツと投資を続ける方が、長期的には安定したリターンを得やすいと思います。
しかし、積立投資のように「いつも投資を続けること」に重きを置くのであれば、大統領選挙を待つ必要はないでしょう。
特にNISAのような税制優遇制度を活用するなら、早めに始めて長期間続けることで、その恩恵を最大限に享受できるはずです。
結局、投資は「続けること」が最も重要ですので、まずは少額から始めて、投資に慣れるところからやってみてはいかがでしょうか。
文:中原 良太(個人投資家・トレーダー)
18歳に株を始め、25歳でYahoo!株価予想達人で「ベストパフォーマー賞」を受賞。主に株式投資とマネー(お金)についての情報をSNSやYouTube、メルマガなどで発信。IQ上位2%のMENSA会員。
(文:中原 良太(個人投資家・トレーダー))
「NISAはアメリカの大統領が決まってから始めるべきなのか、その場合は少額で積立した方がいいのか?」(30代女性)
ご質問者さまのように、大統領選挙などの大きなイベントがあると「もう少し待ってから良いのかな?」と感じるのも自然ですし、同じような問い合わせを多数いただきます。
どうせ資産運用を始めるなら、良いタイミングにスタートを切りたいですよね。そこで本記事では、新しいNISAを始める「良いタイミングはいつなのか?」について、筆者の考えをまとめます。
大統領選挙の影響は気になるけれど……
確かに、アメリカの大統領選挙は世界経済にも大きな影響を与えます。例えば、米国の個別株を買う場合、大統領が誰になるかでその投資先の業績や企業価値に影響が出ることもあります。日本株に投資する場合も、アメリカでの税制や経済政策が変わることで、特にアメリカに輸出入している日本企業に影響が出ると予想できます。
そのため、「アメリカ大統領選挙が終わってから投資を始めよう」と考えるのも一理あります。ある会社が新しい政策の影響を大きく受けると分かっていれば、選挙後の結果を見てから、その会社に投資するのも賢い選択かもしれません。
とはいえ「大統領選挙に振り回されるようなビジネスに投資をするのが良い判断なのか?」については、一考する価値があるかと思います。
新NISAの非課税期間は無期限ですから、大統領選挙に振り回されず、着実に伸びていくような会社を優先し、割安だと思ったタイミングで買えば良いと思います。
積立投資ならタイミングを気にしない
一方、NISAでインデックス投信などに積立投資をする場合、タイミングをあまり気にする必要はないと筆者は考えています。積立投資とは、毎月少しずつ一定額を投資していく方法です。株価が高い時でも安い時でも、同じ金額で買い続けることで平均的な価格で株を買うことができます。これを「ドルコスト平均法」と呼びます。
大統領選挙のような大きなイベントがあっても、積立投資の最大の強みは「タイミングに関係なく機械的に続けること」にあります。
「大統領選挙が明けてからは株価が上がりやすい」といった経験則もあるにはあるのですが、経験則がこれから通用するとも限りません。
現実問題として、未来の株価を予測するのは非常に難しいです。ベストタイミングが分かる人などほとんどいません。
分からないタイミングについてあれこれ悩むより、気にせず良い時も悪い時もコツコツと投資を続ける方が、長期的には安定したリターンを得やすいと思います。
投資は「続けること」が最も重要
もしあなたが大統領選挙の影響を大きく受けるような米国株や特定の日本株に投資を考えているなら、選挙結果を見てからでも良いでしょう。しかし、積立投資のように「いつも投資を続けること」に重きを置くのであれば、大統領選挙を待つ必要はないでしょう。
特にNISAのような税制優遇制度を活用するなら、早めに始めて長期間続けることで、その恩恵を最大限に享受できるはずです。
結局、投資は「続けること」が最も重要ですので、まずは少額から始めて、投資に慣れるところからやってみてはいかがでしょうか。
文:中原 良太(個人投資家・トレーダー)
18歳に株を始め、25歳でYahoo!株価予想達人で「ベストパフォーマー賞」を受賞。主に株式投資とマネー(お金)についての情報をSNSやYouTube、メルマガなどで発信。IQ上位2%のMENSA会員。
(文:中原 良太(個人投資家・トレーダー))
11/05 12:20
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