高齢の親を支えるために！子どもが今すぐできる4つのサポートとは？

高齢の親と離れて暮らしていると、健康や生活の面での不安が増えてきます。特に、親が一人で暮らしていると「ちゃんとご飯を食べている？」「病気やケガなど大丈夫？」など、心配は尽きないかもしれません。今回は、そんな高齢の親を支えるために、子どもが今すぐできるサポートを4つご紹介します。

サポート1：定期的な連絡や訪問

最も効果的なサポートは、定期的な連絡です。電話やビデオ通話、メールやLINEメッセージなどを通じて親の健康状態や日々の生活について会話するようにしましょう。一人暮らしをしている親であれば、高齢になるにつれ寂しさや不安を感じることが多くなるものです。定期的に話すことで、親の心の負担を軽減することができます。

また、頻繁には難しいかもしれませんが、負担のない範囲で訪問すれば、親の生活状況を確認できます。家の中の動線で危ない所はないか、生活に不便そうな点がないかをチェックしてあげましょう。

サポート2：健康管理

年齢を重ねると病気にかかることも多くなるため、親の健康管理をチェックしたり、サポートしたりすることも大切です。たとえば、定期健康診断や病院の予約を一緒に管理するのもできるサポートの一つです。高齢になれば、忘れっぽくなる場合もあるので、助かるのではないでしょうか。

さらに、親が持病で薬を飲んでいるなら「薬の飲み忘れはない？」と確認してあげることも大切なサポートです。さらに、親の食生活状況を確認して、栄養に偏りがあるなと思えば、高齢者向けの食事宅配サービスの利用などをアドバイスしてあげてもいいかもしれません。

サポート3：金銭やアドバイスの提供

高齢になり年金収入だけで暮らす場合、生活費が足りないということもあるでしょう。また、家電などが故障して買い替えが必要になるなど急な支出が発生することもあります。もし、親が金銭的に困っているのであれば、多少の援助が必要になるかもしれません。

とはいえ、子どもにも暮らしがあります。援助が難しい場合は、家計管理について具体的なアドバイスでサポートしましょう。保険や通信費などを見直し、固定費を節約できれば先々の家計費負担を減らすことができます。

また、近年では高齢者をターゲットにした詐欺や不正請求も増加しています。親がこれらのトラブルに巻き込まれないよう、金融詐欺の注意喚起を行い、定期的に口座やクレジットカードの利用明細をチェックしてあげましょう。

サポート4：介護や将来の準備の話し合い

親がまだ元気なうちに、介護になったときのことを話し合うことも重要です。突然介護が必要になった際、何も知らない、聞いていないとなれば、子どもに経済的、精神的な負担が及ぶ場合もあります。あらかじめ、親がどのような介護サービスを望んでいるのか、介護費用はいくら準備できているのか、など確認しておくと、お互い安心できます。

また、エンディングノートの作成や遺言書の準備など、終活についても一緒に話し合い、親の希望を尊重した形で将来の準備を進めることが大切です。早めに話し合うことで、いざというときの不安を減らし、スムーズに対応できる環境を整えておくことができます。

文：舟本 美子（ファイナンシャルプランナー）

3匹の保護猫と暮らすファイナンシャルプランナー。会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方、心豊かに暮らすための情報を発信しています。
(文:舟本 美子（ファイナンシャルプランナー）)