信用組合の高金利の定期預金。どんなことに注意したらいい?

老後の不安から、ますますお金を貯めたい、家計を守りたい、と思っている人も多いのではないでしょうか。今回は、信用組合の定期預金を利用するときの注意点について、皆さんからのちょっとした疑問に専門家が回答します。

お金のこと、難しいですよね。老後の不安から、ますますお金を貯めたい、家計を守りたい、と思っている人も多いのではないでしょうか。皆さんからのちょっとした疑問にオールアバウトの専門家が回答するコーナーです。

今回は、信用組合の定期預金を利用するときの注意点についてです。

Q:信用組合の高金利の定期預金を見つけました。注意点は?

「信用組合の高金利の定期預金を見つけました。どんなことに注意したらいい?」(匿名希望)

A:信用組合の定期預金の場合、自分が申し込み対象者かどうかをまず確認しよう!

元本保証の定期預金は安定的な人気がありますが、特に高金利の定期預金は注目を集めています。とはいえ、いつも取引していない金融機関の場合、不安を感じることもあるかもしれません。利用するときには、どのような点に注意すればよいのでしょうか?

まず、信用組合等の場合、利用者の居住地や勤務地を指定しているケースがあります。申し込みをするときには、申し込み条件を確認することが大切です。自分が対象であるかは重要ポイントになりますし、対象外であれば、他の商品を選ばなければならなくなるからです。

高金利の定期預金は期間や条件を確認しよう

信用組合にかかわらず、高金利の定期預金の場合、期間限定になっていることがほとんどです。いわゆるキャンペーン期間等と言われるのですが、まずは預入時がキャンペーン期間であるかどうかを確認することが大切です。また、適用される期間はいつまでなのか?預入期間はどれくらいなのか?も確認するとよいでしょう。その他に、最低預入額、最高預入額も確認することが必要です。

そして最も重要なことは、自分がその金融商品の申し込み対象であるかどうかです。

たとえば「過去にその金融機関と取引があるか」「その金融機関で定期預金を利用したことがあるか」などが確認されれます。基本的には「過去に定期預金を組んだことがある場合は申し込み対象外」「初めての定期預金なら申し込み対象」等の条件が設けられていることが多いです。その他にも、居住地や勤務地がその金融機関の営業地域以外の場合は対象から外れることがあります。

また、今まで取引のない金融機関の場合、その店舗へ行くまでに時間や交通費がかかることがあります。さらに手続きに時間がかかるような場合は、得られる金利以上の出費が生じてしまうケースがあります。

目先の金利だけで判断するのではなく、取引時にかかるコストがいくらなのかも確認することをおすすめします。

文:飯田 道子(ファイナンシャルプランナー)

金融機関勤務を経てFP(CFP、1級FP技能士)を取得。独立系FPとして、各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などを行っている。金運アップやポジティブお金など、カラーセラピーと数秘術を取り入れたアドバイスも得意。
(文:飯田 道子(ファイナンシャルプランナー))

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