米オープンAI、技術トップも退社=幹部流出止まらず

【シリコンバレー時事】生成AI(人工知能)「チャットGPT」を手掛ける米オープンAIのムラティ最高技術責任者(CTO)が25日、X(旧ツイッター)への投稿で退社することを明らかにした。詳しい理由は説明していない。同社は今年に入り、共同創業者や安全対策の幹部が相次いで辞任しており、人材流出が止まらない状況だ。
ムラティ氏は同僚に宛てた書簡で、アルトマン最高経営責任者(CEO)らへの謝意を表明。論理的思考力を高めたAIの基盤モデル「オープンAIo1(オーワン)」の発表を終え、「私個人の探求のため、時間と余裕をつくりたい」と述べた。
オープンAIでは昨年11月、アルトマン氏がCEOを解任される騒動が発生。ムラティ氏は一時、暫定CEOを任された。アルトマン氏の経営手法への懸念を取締役会に伝え、解任を決める背中を押したと報じられている。ただ、アルトマン氏復帰後はCTOとして残っていた。

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