「県民一人ひとりの勝利」=斎藤氏、再選で喜びの声―兵庫知事選

「大切な兵庫県の第一歩になる。県民一人ひとりの勝利だ」。再選が決まった前知事の斎藤元彦氏は神戸市内の選挙事務所で喜びを語った。
報道各社が午後8時すぎに当選確実を伝えると詰め掛けた数百人規模の支持者から「おおー」と割れんばかりの歓声が響いた。
斎藤氏は午後9時40分ごろに紺色のスーツとネクタイ姿で事務所入りした。硬い表情で何度も頭を下げたが、「多くの方に応援していただいた。本当にうれしい」と笑みも浮かべた。
ただ、自身のパワハラ疑惑などを巡る告発文書問題が出直し選のきっかけになっただけに、「不安を与えたことは大変申し訳ない」と改めて謝罪。「周りへの感謝の気持ち、謙虚な心を胸に刻む」と誓った。
選挙戦ではSNSなどを活用し、若者世代に積極的にアピール。当初は劣勢も伝えられたが、「応援がSNSを通じて広がるというプラスの面をすごく感じた」と手応えを示した。
一方、不信任決議を全会一致で可決した県議会各会派との関係改善に関しては、「より良い兵庫県をつくる思いは共通。私自身も謙虚に丁寧にやっていきたい」と力を込めた。

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