24年ユーロ圏GDP、0.8%増=5月予想据え置き―欧州委

【ロンドン時事】欧州連合(EU)欧州委員会は15日、2024年のユーロ圏実質GDP(域内総生産)が前年比0.8%増加するとの見通しを示した。5月公表の従来予想を据え置いた。25年は1.3%増(従来予想は1.4%増)、26年は1.6%増に伸びが加速すると見込んだ。
欧州委は、24年前半のユーロ圏経済について、輸出増加や消費回復を背景に、想定通りの緩やかな成長が続いたと説明。インフレや金利の低下が進む中、実質賃金の上昇が購買力を押し上げ、消費拡大に寄与するとの見方を示した。
一方で、ロシアのウクライナ侵攻や中東での紛争激化により地政学的リスクが高まっているほか、保護貿易主義的な動きが欧州経済に負担をかける恐れがあるとも指摘した。

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