9月都内物価、2.0%上昇=コメ49年ぶり伸び、電気・ガスは鈍化―総務省

都区部消費者物価指数の月別推移



総務省が27日発表した9月の東京都区部消費者物価指数(中旬速報値、2020年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が107.3と、前年同月比2.0%上昇した。プラスは37カ月連続だが、上げ幅は5カ月ぶりに縮小した。値上がりが続くコメは49年ぶりの高い上昇率となった一方、政府の補助金再開で電気・ガス代の伸びが鈍化した。
電気代の上昇率は14.1%(8月は24.2%)、都市ガス代の上昇率は9.3%(同16.9%)だった。政府が停止していた電気・ガス代の負担軽減のための補助金が8月使用分(9月請求分)から再開され、伸びを抑制した。
食料のうち米類は41.4%上昇で、1975年9月(49.4%上昇)以来の高い伸びだった。8月深刻化した品薄状態は解消されつつあるが、新米の流通価格上昇などで大幅なプラスとなった。米類以外の値上がりも続いており、生鮮食品を除く食料は2.8%上昇と、2カ月連続で上げ幅が拡大した。
生活実感に近い生鮮食品を含む総合指数は2.2%、生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は1.6%それぞれ上昇した。

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