楽しみは株価だけじゃない!?【株主優待】イオンでいつでも10%割引や3%のポイントバック!保有しておきたい銘柄は?
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はじめに
〈「株主優待」とは?〉
私たちが株を買うと「株主」になれます。企業は株主に対し、割引券や優待券、お米やカタログギフトなどをプレゼントすることがあり、これが「株主優待」です。
〈「権利付最終日」とは?〉
権利付最終日とは、株主がその銘柄を保有することで、配当金や優待などの株主権利を得られる最終取引日のことです。
つまり、配当金や株主優待などを取得するためには、企業が決める「権利確定日」に、株主として株主名簿に記載されている必要があります。
例えば、2024年9月の権利付最終日は9月26日、権利落ち日は9月27日です。そのため、9月に優待を実施している企業の「株主優待」の権利を受けるためには、9月26日までに株を買っておかなければなりません。
イオン系スーパーでオトクな優待とは?
もし、イオン系のスーパーをよく利用しているなら、いつも割引で商品を買うことができ、買った分の額がキャッシュバックやポイントバックされたらいいと思うはずです。
そこで、イオン系スーパーでオトクな6銘柄をご紹介します。
まず、イオン(8267※)(株価3,666円、最低投資額36万6,600円)です。こちらの「株主優待」はオーナーズカードがもらえ、100株保有で3%のキャッシュバック・ポイントバックが受けられます。
権利月(権利確定日のある月)は2月8月の年2回です。
※証券コード…証券取引所に上場する企業に割り振られる識別コードです。従来は数字のみの4桁で構成されていましたが、2024年1月以降に新規上場した企業には、数字だけでなく英文字も入ったコードが設定されるようになっています。
また、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(3222)(株価897円、最低投資額8万9,700円)の「株主優待」はいくつかの中から選べるのですが、株主優待券も選ぶことができ、これは、税込1,000円につき100円割引になる券です。100株なら30枚、3,000円相当がもらえ、マルエツ、カスミ、マックスバリュ関東の店舗で使えます。
権利月は2月8月の年2回です。
フジ(8278)(株価1,960円、最低投資額19万6,000円)でもいくつかの「株主優待」の中から税込1,000円につき100円割引になる券が選べ、100株保有で、6,000円分もらえます。
権利月は2月8月の年2回ですが、100株保有で株主優待がもらえるのは2月のみです。
イオン北海道(7512)(株価921円、最低投資額9万2,100円)も、100株保有で、税込1,000円につき100円割引になる株主優待券が25枚、2,500円相当もらえます。
権利月は2月です。
注意点は、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスの券はマルエツ、カスミ、マックスバリュ関東の店舗でしか使えないことで、フジやイオン北海道であれば、全国のイオングループのイオンやマックスバリュでも使えます。
このほか、イオン九州(2653)でも全国のイオングループで使える100円割引券がもらえ、イオンモール(8905)では、イオンギフトカードが「株主優待」としてもらうことができ、これは食料品フロアだけでなく一部のイオン専門店でも使えます。
イオン系の株主優待は2つ以上を1度に使える!
イオン系の「株主優待」は、複数銘柄を持っていれば2つ以上を1度に使うこともできます。このテクニックを知っておくだけで、ふだんの食費をはじめとした生活費を節約できるでしょう。
例えば、20日30日の「お客さま感謝デー」に2,000円のお買い物をした場合、合計して257円分、節約できます。
まず「お客さま感謝デー」で、イオンの株でもらえるオーナーズカードを提示すると5%オフとなり100円割引、合計金額は1,900円に。イオンの株100株保有で3%のポイントバックとなり、後日57WAON POINTがもらえます(※受取りはWAON POINTか現金キャッシュバックか選択できる)。
そして、都内のマックスバリュ関東店舗であれば、ここでユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスの優待券を出せば、さらに100円割引も適用されます。
複雑に感じるかもしれませんが、持っている優待券などをすべて出すだけで、自然と節約ができるわけです。お買い物ごとに積み重なると節約効果は大きくなります。
株と上手に付き合えば生活費削減に!
株価は変動するため、投資が怖いと思う人もいるかもしれません。そういった人は、まずはチャートを見て、株価がいくらくらいなのかをウォッチするところからはじめてみてはどうでしょうか。
イオン株だと2月と8月の年2回の権利なので、8月の権利に間に合わせるためには権利付最終日(8月28日)までに買う必要がありました。ただ、権利付最終日を過ぎてからだと株価も下がりやすくなるため、割安タイミングを狙って買う方法もあります。
2024年8月上旬に株安になったタイミングもあり、常日頃から株価をチェックしている人だと、このような割安なタイミングを見逃さずにうまく買うこともできました。
株式投資にはさまざまなスタイルがあり、一般的には毎日トレードするイメージを持たれている人もいるかもしれません。しかし、「株主優待」は、実は中長期保有に向いています。
毎年、「株主優待」や配当金をもらい、株価が下がったとしても「毎年、株主優待と配当金をもらっていければよい」と考えることもできるからです。
紹介した銘柄は、イオンでのお買い物が割引になるほか、ポイントバックや現金キャッシュバックもある銘柄です。「株主優待」が廃止されない限りはずっと生活費削減ができるため、中長期保有することで節約に役立つと実感できる銘柄でもあります。
09/12 11:30
婦人公論.jp