金属労協、ベア「月1万2千円以上」要求へ 過去最高、物価高に対応

金属労協の看板=東京都中央区

 自動車や電機などの労働組合の産業別組織(産別)でつくる金属労協は27日、2025年の春闘で、賃金体系を底上げするベースアップ(ベア)の統一要求額を「月1万2千円以上」とする方針を固めた。「月1万円以上」とした今春闘を上回り、現在の要求方式になってから過去最高となる。

 金属労協幹部への取材で分かった。高水準の物価上昇が続き、働き手の購買力を示す実質賃金のプラスが定着していないことなどから、要求額を引き上げる。12月3日の協議委員会で正式に決める。

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