円安阻止へ7月に2日連続で為替介入 政府、総額5.5兆円超

財務省の看板=東京都千代田区

 財務省は8日、急速な円安を抑えるため7月に実施した為替介入について、同月11日に3兆1678億円、翌12日に2兆3670億円だったと詳細を公表した。2日連続で総額5.5兆円を超す規模のドル売り円買い介入に動いていたことが明らかになった。

 11日の介入額は、円買いの一日の額としては過去4番目の大きさになる。日米の金利差を要因とした近年の円安進行を受けて、政府は2022年10月21日に5.6兆円、今年4月29日に5.9兆円などと、大規模な介入を重ねている。

 7月11日の米ニューヨーク外国為替市場では、1ドル=161円台だった円相場が突如、約4円も急騰した。翌12日も1円50銭ほど円高に振れ、市場では、政府と日本銀行が為替介入をしたとの見方が出ていた。

 財務省は、6月27日~7月29日の1カ月間に総額で5兆5348億円の介入をしたと7月末に公表したが、詳細は明らかにしていなかった。(徳島慎也)

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