金価格、初の1万5千円超え 円安に加え中東情勢悪化でリスク回避
金の価格が上昇し、初めて1グラムあたり1万5千円台をつけた。円安によって円建ての価格が押し上げられたことに加え、中東情勢の緊迫化や米大統領選の不透明感を受け、安全資産とされる金を買う動きが進んだ。
地金商最大手の田中貴金属工業によると、国内の店頭小売価格(税込み)は30日、1グラム1万5104円となり、最高値を更新した。1カ月での上げ幅は1500円超に及ぶ。年初と比べると、5割ほど上昇した。
中東情勢の緊迫化に加え、接戦が伝えられる米大統領選挙を来週に控え、先行きの不透明さが強まった。リスクを避けたい投資家が価値を保ちやすい金を求める動きを強めたとみられる。
10/30 18:51
朝日新聞社