公取委、生成AI市場の実態調査を開始 巨大ITによる競争妨げ警戒

生成AI関連市場は3層構造になっている

 公正取引委員会は2日、生成AI(人工知能)関連市場の実態調査を開始したと発表した。AI開発に必要な計算設備や大量のデータを保有する一部の巨大企業が、競争を妨げる恐れがないかを調べる。動きの速い生成AI市場の実態把握を急ぎ、競争上の懸念への対応を早める狙いがある。

 公取委は調査の結果、独占禁止法違反となりうる行為を把握した場合には、望ましい改善策などの考え方を示す方針。

 公取委は調査に先立ち、論点を整理した文書を公表した。生成AIの関連市場を、「インフラ」「モデル」「アプリケーション」の3層構造で捉え、それぞれで問題となりうる点をまとめた。

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