東京23区の消費者物価、9月2.0%上昇 コメは4割超の値上がり

物価

 総務省が27日に発表した9月の東京都区部(23区)の消費者物価指数(速報値)は、値動きの大きい生鮮食品をのぞいた総合指数(2020年=100)が107.3となり、前年同月より2.0%上がった。コメの歴史的な高騰もあって37カ月連続の上昇となったが、上昇率は前月の2.4%より小幅で、5カ月ぶりに鈍化した。政府の補助金の復活によって電気・ガス代の値上がりが緩和された影響が大きい。

 コメは41.4%の値上がりを記録し、1975年9月の49.4%に次ぐ過去2番目の伸びとなった。品種別では、コシヒカリが40.2%、それ以外のうるち米が42.0%上がった。ほかに値上がりが目立つのは輸入牛肉とチョコレートで、ともに1割超上がった。生鮮食品をのぞく食料全体の上昇率は2.8%で、2カ月連続で拡大した。

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