米オープンAI、営利企業に組織変更を検討か 技術トップら続々退社

米オープンAIのミラ・ムラティ最高技術責任者(CTO、左)とサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)=2023年11月、サンフランシスコ、五十嵐大介撮影

 対話型AI(人工知能)「ChatGPT(チャットGPT)」などを運営する米オープンAIのミラ・ムラティ最高技術責任者(CTO)が25日、同社を退社する意向を表明した。昨年11月のサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)の解任劇の後、幹部の退社が相次いでいる。欧米メディアは、同社が営利企業への組織変更を検討していると報じており、非営利団体として始まった世界有数のAI企業が転機を迎えている。

 ムラティ氏は同日のX(旧ツイッター)への投稿で「熟考の末、オープンAIを離れるという難しい決断をした」と表明。退社の理由については「自分自身の探求をするための時間とスペースがほしい」と説明した。

 アルトマン氏はXの投稿で、ムラティ氏が同日朝に辞意を伝えてきたと明かしたうえで、「彼女は私たちの成長にとても大きな役割を果たした」と称賛。別の幹部2人も退社を表明したとして、後任の人事を公表した。

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