三菱UFJ銀行と証券2社に計5億円の支払い命令 違法な情報共有

三菱UFJ銀行本店=東京都千代田区

 日本証券業協会は18日、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)傘下の銀行と証券2社が顧客の非公開情報をグループ内で違法に共有したなどとして行政処分を受けた問題で、3社に対して計5億円の過怠金の支払いを命じる処分を発表した。

 三菱UFJ銀行に2億5千万円、三菱UFJモルガン・スタンレー証券に2億円、モルガン・スタンレーMUFG証券には5千万円の過怠金をそれぞれ科した。再発防止に向けた業務改善計画を実施するように勧告した。

 この問題をめぐっては、銀行の顧客が証券会社への情報提供を拒んでいたにもかかわらず、銀行の役員が株式の売り出しに関する情報を証券側に伝えるなどしていた。同じ金融グループの銀行と証券会社の間で情報共有を制限する「ファイアウォール(FW)規制」に違反していた。

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