大正製薬HD、42年ぶり社長交代 上原家の長男が副社長から昇格

大正製薬ホールディングスの社長に就いた上原茂氏=同社提供

 大正製薬ホールディングス(HD)は上原明社長(83)が退任し、後任に長男の上原茂副社長(48)が昇格したと発表した。1日付。グループトップの交代は42年ぶりだ。

 上原家は同社の「中興の祖」とされる3代目社長・正吉氏以降の社長を出してきた。8代目社長となる茂氏は、HD傘下の大正製薬の社長を2012年から務めていた。明氏はHD社長だけでなく大正製薬の会長も退いた。

 大正製薬HDは経営陣による自社株買収(MBO)を行い、東京証券取引所スタンダード市場への上場が4月9日付で廃止された。同社は社長交代の理由について、「中長期的な視点から抜本的かつ機動的な施策に取り組み、一定の事業リスクを伴う経営戦略を迅速かつ果敢に実行するため」とのコメントを出した。(山本精作)

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 上原  茂氏(うえはら・しげる)慶大商卒。00年大正製薬。11年から大正製薬ホールディングス副社長。48歳。

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