シングルマザーに優しい不動産会社設立 35歳のシングルマザー「女性勇気づけたい」

不動産会社を起業した山本伊織さん(右)。経営者としては先輩の姉彩邑衣さんが仕事の方法をアドバイスする=加古川市平岡町新在家1

不動産会社を起業した山本伊織さん(右)。経営者としては先輩の姉彩邑衣さんが仕事の方法をアドバイスする=加古川市平岡町新在家1 Copyright(C) 2020 神戸新聞社 All Rights Reserved.

 女性客、特にシングルマザーが立ち寄りやすいことを目標に、兵庫県加古川市在住の山本伊織(いおり)さん(35)が同市平岡町新在家で不動産会社を起業した。不動産業界で働いてきた経験から、女性客は男性社員に相談しづらいことも多いといい、社長として自ら対応するほか、自身と同じ境遇のシングルマザーには仲介手数料を半額に。将来は増加中の空き家を改修し、シングルマザー向けの賃貸物件にすることも目指す。(笠原次郎)

 今年、1歳の娘を連れて離婚。宅地建物取引業の免許を持っていたため、正社員として求職した。だが、土日出勤が難しいことや娘の送り迎えで早退するなどの条件が合わず、断念した。

 2歳離れた姉の彩邑衣(あおい)さん=同市=は経営者としての先輩。2013年にエステティックサロンを同市平岡町新在家で立ち上げると、丁寧な施術が評判となってリピーターも獲得し、経営も安定していた。

 起業を相談したところ、「下手したら何億円の負債を負う可能性もある。あなたにはその覚悟はある?」と問われた。さらに不動産業者としての差別化を図るよう促され、賃貸物件などについて女性客が安心して相談できるよう検討。今年10月、姉のサロンが入る商業ビルの同じフロアで、不動産会社「ARAホーム」を開業した。

 起業に当たっては彩邑衣さんのアドバイスもあり、加古川商工会議所に相談した。ひょうご産業活性化センター(神戸市中央区)が起業家を支援する補助金に応募し、家賃や備品購入費などの支給を上限100万円まで受けられることが決まった。

 伊織さんは「姉に背中を押してもらった。娘のためにも頑張る」。自身も8年前に離婚した彩邑衣さんは「夫に経済的に依存し、離婚に踏み切れず悩んでいる女性は多いと思う。私たちの生き方を見てもらうことで、少しでも勇気づけられたら」と語った。

 ARAホームTEL079・454・8882

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