運転士に「安全のため」サングラス貸与…鉄道会社初

視認性向上と疲労軽減を図るため運転士に貸与されるサングラス(12日午前、大阪市北区で)=宇那木健一撮影

 JR西日本は12日、鉄道の運転士にサングラスを貸与すると発表した。強い日差しで視界を遮られるのを防ぐのが目的。来年2月末まで近畿圏で希望した75人に試験的に着用させて効果が確認できれば、他のエリアにも広げる。JR西によると、全国の鉄道会社で運転士にサングラスを貸与するのは初めてという。

 サングラスは、大阪市のレンズメーカー「タレックス」の製品。反射光をカットする偏光レンズを使うことで、目の疲れを和らげ、風景が鮮明に見えるという。眼鏡着用者のために、眼鏡の上に取り付けられるタイプも用意。着用するかは運転士の判断に任せるが、夜間とトンネル内では外すよう指導する。

 運転士は乗務中の大半は前方の明るい屋外を注視するが、運転室の速度計や時刻表に視線を移すこともあり、明暗の差から目がくらんだり疲れがたまりやすかったりする。運転士から「まぶしくてブレーキをかけるのが遅れそうになった」などの報告もあり、対策が求められていた。

 関西の主な私鉄では、乗務中のサングラスを禁止する規定はないが、実際には着用を認めておらず、JR西も同様の措置をとっていた。着用は乗務中に限り、サングラスをかけたままホームを歩くことは禁止するといい、担当者は「ファッションではなく、安全のためとご理解いただければ」と話している。

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