パナソニック、攻めの中国戦略…超小型EV事業に参入、競争力を強化

昨年10月に始めたパナソニックの自動運転のEVの走行実験。中国では超小型EVの展開をめざす=福井県永平寺町

 パナソニックが中国での超小型電気自動車(EV)事業に参入することが明らかになった。同社にとってはEV用電池市場拡大を見込んだ新たな一手。世界最大の自動車市場である中国で、日本製の車載電池の技術力、品質をアピールし、世界での競争力をさらに強化する狙いがある。(中山玲子、安田奈緒美)
 中国は自動車メーカーに一定比率のEVやプラグインハイブリッド車(PHV)などの製造販売を義務付ける環境規制を2019年に導入する予定。中国が世界のEV販売の主戦場となる未来は目前に迫っている。
 「中国市場でもしっかり競争力を高めていきたい」。現在、車載用電池で世界トップクラスの技術とシェアを誇るパナソニックの津賀一宏社長はこう話す。
 ただ、自国のEV産業の振興を視野に入れる中国では、現地の新興電池メーカーの台頭も目立つ。そこで現地ベンチャーやメーカーと協業して超小型EV市場に参入することによって、パナソニック製の車載電池の技術、品質をアピールしたい考えだ。
 さらに、「失敗と挑戦を繰り返しながらイノベーションを生む中国流のやりかた」(津賀社長)を体得する狙いもある。
 電池を搭載するだけでなく自社が持つコックピットなどの技術を投入する超小型EV市場への挑戦は、今や家電事業に代わりパナソニックを牽引(けんいん)するまでに拡大した車載事業を飛躍させるためにも重要な方策になりそうだ。

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