大卒会社員が陥りがちな落とし穴 国民年金の任意加入は知らないと損

国民年金の「任意加入」のメリットは大きい

 20歳以上の全国民が加入する国民年金(1階部分)の加入期間は、原則として20歳から60歳までと定められており、40年間保険料を納め続けると、満額の約6万5000円(月額)が受け取れる。実は、この満額を受け取るチャンスがありながら、それを逃している人が少なくない。“年金博士”こと社会保険労務士の北村庄吾氏が指摘する。

「一般的なサラリーマンの場合、大学を卒業した22~23歳で会社勤めを始めて、そのまま60歳で定年を迎えるケースが多い。また、学生時代に国民年金保険料を納めていない人もいる。その場合、国民年金の加入期間は37~38年となり、満額が支給される40年にはわずかに届きません」

 あと数か月、数年で満額支給の加入期間に届かないという人が利用するとメリットが大きいと考えられるのが、国民年金の「任意加入」制度だ。

「例えば、満額まで2年足りない場合、定年後に任意加入して2年間保険料を払うことで、満額を受給できます。この場合、2年間トータルの保険料は約40万円かかりますが、65歳以降に受給する年金額が年間4万円ほど増えます。75歳より長生きすれば、もとがとれる。男性の平均寿命は81歳なので十分検討に値するはずですが、制度の存在自体を知らないと、チャンスを逃してしまう」(北村氏)

 65歳以上や厚生年金に加入中の人は利用できないが、人生100年時代といわれるなか、長生きするほどリターンが多くなる“得する年金”の存在は見逃せない。

 任意加入を検討する場合、まず保険料の納付期間を確認する。50代であれば毎年の誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」を見れば、満額支給までどれだけの期間が残っているかチェックできる。

 任意加入の申請先は、最寄りの年金事務所か居住地の自治体になる。

※週刊ポスト2019年2月15・22日号

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