対米黒字22兆円削減を提示 米中通商協議協議 米農産物など購入拡大か

 【ワシントン=塩原永久】米中両政府は17日、ワシントンで2日間にわたる通商分野の閣僚級協議を始めた。ロイター通信によると、中国側は米国からの輸入拡大などにより、対米貿易黒字を年間2千億ドル(約22兆円)削減する案を提示した。
 ロイターなどによると、中国側が17日の協議で、米製品などの購入拡大をはじめとする黒字削減策を示した。農産物や電子部品、米国産の液化天然ガス(LNG)などの輸入を増やすとみられる。
 今月初めにムニューシン米財務長官らの交渉団が訪中した際、2020年末までの2千億ドル以上の貿易不均衡是正をはじめ、中国政府に対応を求めるリストを提示していた。中国側が示した対応策は、これに応じた形だ。
 ただ、通商問題の専門家からは、昨年約3750億ドルに上った中国の対米黒字を、1年で半分以上削減するのは「非現実的」(米紙ニューヨーク・タイムズ)との見方が出ている。
 トランプ氏は17日、記者団の質問に応じた際、「中国は(米国との貿易で)非常に甘やかされてきた」と指摘し、強硬姿勢を崩さずに市場開放を迫る考えを表明した。協議が成功するかは「疑わしい」と語った。
 中国は、中国の通信機器大手、中興通訊(ZTE)に対する米制裁の停止を求めている。トランプ氏は「(ZTEの問題は)全体的な取引の中で、小さな一部分でしかない」と述べるにとどめた。

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