HISが格安スマホ事業参入

 旅行大手のエイチ・アイ・エス(HIS)は15日、日本通信と提携し、格安ススマートフォン事業に参入すると発表した。同日からHISのウェブサイトで格安SIMの販売を開始。旅行シーズンが本格化する5月からは世界70カ国における海外旅行時に、データ通信が割安で利用できるサービスを始める。
 両社は格安スマホ端末や格安SIMカード販売を手がける合弁会社「H・I・S・Mobile(HISモバイル)」を設立した。HISが60%、日本通信が40%を出資する。
 国内向けサービスは、ドコモ回線とソフトバンク回線を利用した格安SIMで月額945円から。先着1万人に3カ月間、月額555円が割引されるキャンペーンを3月まで実施する。海外旅行向けデータ通信は1日200メガバイトが日額500円で利用可能という。
 今後はHISの持つ全国約300店舗、海外275拠点の販売網も活用して、訪日客向けのサービスも予定し、今後3年で50万件の契約を目指す。会見でHISの沢田秀雄会長兼社長は「海外旅行でも通信費が一定の割合を占めるようになってきたので安く提供したい」と意気込みを語った。
 HISは格安旅行商品で業績を伸ばしてきたが、航空券やホテルを個人手配する動きが拡大するほか、予約サイト間の競争も激化しており新たな収益源を模索していた。日本通信も格安事業者が乱立する中、HISの知名度と販売網を活用してシェア拡大を図る。

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