ドル107円半ば、米中協議巡る報道で乱高下

 10月10日、午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の107円半ば。米中の閣僚級通商協議を前に相次いだ報道を受け午前の取引で乱高下した後、午後には小康状態となり同協議の結果を見極める姿勢が広がった。写真は2016年11月撮影(2019年 ロイター/Dado Ruvic)

[東京 10日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の107円半ば。米中の閣僚級通商協議を前に相次いだ報道を受け午前の取引で乱高下した後、午後には小康状態となり同協議の結果を見極める姿勢が広がった。

ドルは朝方の薄商いの中、107.03円まで下落。香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが関係筋の話として、7─8日にワシントンで行われた米中次官級通商協議では進展がなかったと報じた。

交渉決裂の可能性を警戒する形で米株先物が時間外取引で下落、円が買われたが、すぐに切り返した。

その手掛かりはCNBC記者のツイッター。米政権高官の話として、中国の劉鶴副首相が閣僚級協議を1日で切り上げ、10日にワシントンを発つ計画だとする報道を否定した。

トランプ米政権が米企業に対し、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]への一部製品供給を容認するライセンスを近く発行すると、米紙ニューヨーク・タイムズが報じたことも話題となった。ドルは107.77円まで大きく反発した。

市場では「途中経過に一喜一憂している状態だが、最終的な包括合意が難しいことは確かだろう。最終的には再び円が買われそうだ」(トレーダー)との声が出ていた。

人民元は7.1280元で取引を開始した後、米政府が通貨問題を巡る中国との部分合意の一環として、通貨協定を打ち出す方向で検討しているとの報道を挟んで一時7.1020元まで元高が進んだ。ブルームバーグが関係筋の話として報じた。

部分合意によって、来週予定していた一部中国製品への関税引き上げを保留にする可能性があるという。

通貨協定に関する報道と元高の直接的な因果関係は定かではないが、市場では「米中通貨協定がドル資金の融通などを含むとすれば、元高の方が借入れコストが安くて済むことになる」(FX会社)との見方が出ていた。

豪ドルは、朝方につけた安値71円後半から72円前半へ反発。日本製紙<3863.T>が豪オローラ<ORA.AX>の板紙パッケージ部門を買収するとの発表が手掛かり。

買収額は17億2000万豪ドル、円換算で1243億円。現金で支払うとしており、円から豪ドルへまとまった為替取引が行われるのではないかとの思惑が出ている。

ドル/円<JPY=>  ユーロ/ドル<EUR=>  ユーロ/円<EURJPY=>

午後3時現在 107.50/52 1.0985/89 118.11/55

午前9時現在 107.21/23 1.0982/86 117.77/81

NY午後5時 107.46/49 1.0969/73 117.90/94

(為替マーケットチーム)

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