まだまだ続きます 北近畿豊岡道の「有料トンネル」料金徴収期間を延長 背景に老朽化

北近畿豊岡道(国道483号)遠阪トンネルの料金徴収期間が、延長されます。

2041年まで

 兵庫県交通公社は2024年11月8日、国道483号遠阪トンネルの料金徴収期間を2041年まで延長すると発表しました。

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遠阪トンネル(画像:兵庫県交通公社)。

 遠阪トンネルは、兵庫県の丹波市と朝来市を結んでいます。延長2585m、幅員7.0m・車道2車線、設計速度80km/h。1973年に建設が始まり、1977年5月に有料道路として開通しました。事業費は111億2000万円です。

 2006年7月には遠阪トンネルを含む氷上IC~和田山JCT/IC間が開通して、通行無料の北近畿豊岡道と一体化しました。遠阪トンネルの区間はその後も有料のまま継続していますが、阪神・丹波と但馬をつなぐ重要なルートを担い続けています。現在の通行料金は、軽自動車等210円、普通車320円、大型車520円などです。

 通行料金は当初、開通30年後の2007年5月に無料となる予定でしたが、交通量が少なく事業費が償還できていなかったことから徴収期間が延長されました。

 無料開放は2026年1月18日までとされていましたが、トンネルは開通から47年が経過しており、経年劣化による損傷などが顕在化しているといいます。

 兵庫県交通公社によると、トンネルの安全性や機能を維持するため、大規模修繕・更新が必要となっていることから、その工事費を確保するため、料金徴収期間を2041年3月31日まで延長するとしています。なお、大規模修繕に10億円、大規模更新に30億円を見込んでいます。

 同公社は「ご負担をおかけすることとなりますが、安全性・利便性の向上に努めてまいりますので、ご理解、ご協力をお願いいたします」としています。

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