福島の「新・南北軸」全通遠のく トンネルで“想定超え”の障害物出現 「福島西道路」計画見直しへ

国道13号福島西道路の開通が遅れます。

「2026年度開通」を見直し

 国土交通省の東北地方整備局福島河川国道事務所は2024年11月14日、建設を進めている国道13号福島西道路の開通時期を見直すと発表しました。

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国道13号福島西道路の現況。浅川トンネル(仮称)起点側坑口付近(画像:国土交通省東北地方整備局福島河川国道事務所)。

 福島西道路は、福島市の松川町浅川から大森を通り南矢野目までを南北につなぐ延長14.0kmのバイパスです。福島市中心部の西側を環状に結ぶことで、並走する既存の国道4号や13号などの混雑を緩和させる狙いがあります。

 現在は、大森以北の1期区間(7.7km)が4車線で開通している一方、大森以南の残りの2期区間(6.3km)で建設が続いてます。

 これまで、2期区間は2026年度の開通を目指して工事が進められてきましたが、同事務所によるとJR東北本線をくぐる浅川トンネル(仮称、延長約1.8km)で、想定を超える巨大な岩石が多く見つかったといいます。

 このため発破による破砕作業が加わり、騒音・振動対策も伴うことから当初より工事に時間を要しており、今後の工程を精査すると、2026年度としていた開通時期の見直しが必要と判断したそうです。

 見直し後の開通時期については、今後のトンネル工事の進捗を踏まえた上で、改めて告知されます。

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