阪神高速の「約3年通行止め」大幅前倒しで再開日時決定!“垂れ下がる橋”架け替えで大動脈がついに復活
阪神高速14号松原線が2024年12月7日に通行再開へ。
12月7日通行再開
阪神高速は2024年11月13日、14号松原線の通行止めを12月7日朝5時に解除すると発表しました。
松原線の三宅~喜連瓜破間は、高架橋の架け替え工事のため、2022年6月1日から2年以上にわたり上下線で通行止めが続いています。
喜連瓜破付近の高架橋は、下を通る長居公園通をまたぐために橋長を長くする必要があり、橋桁の中央付近にヒンジ型式の継ぎ目を採用していました。しかし40年近い時間の経過とともに、設計時の想定を上回る垂れ下がりが生じ路面が大きく沈下していたといいます。
そこで、ケーブルで補強し、点検を継続することで安全を確保していましたが、抜本的な解決のため、橋を架け変えることに。従来のコンクリート橋を撤去し、ヒンジ部のない鋼製の連続橋を新たに架ける工事が行われてきました。
阪神高速によると、工期を短縮するため、既設橋を撤去するための仮設桁を高速道路上のクレーンで直接敷設する方法に変更。仮設桁の撤去も、重機配置を見直し、上下線を一括で引き戻して解体する工程に変えています。
さらに、低騒音型の撤去工法であるダイヤモンドワイヤーソーや特殊な防音資材を採用するなどして、近隣住民の理解を得ながらの夜間作業も実現させました。
新設橋脚は、施工対象範囲を見直し、多軸台車で複数日にまたがって架設する計画を、クレーンによる1夜間での一括架設に変えています。
こうした複数の取り組みにより、通行再開は当初「2025年3月末」とされていましたが、3か月ほどの前倒しが実現しました。
11/13 17:12
乗りものニュース