「海自の最新潜水艦」海上で試験!高速航行するレアショットが公開 これまでの艦と異なる特徴も

これまでの艦とはちょっと違う!

建造中の潜水艦「らいげい」が海上試験

 防衛省・近畿中部防衛局は2024年10月31日、川崎重工業・神戸工場で建造中の海上自衛隊の潜水艦「らいげい」が海上試験を継続していると発表。試験海域に向かうため、海上を高速航行する同艦の画像を公開しました。

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2023年10月、進水した際の潜水艦「らいげい」(画像:防衛省近畿中部防衛局)。

「らいげい」は、たいげい型潜水艦の4番艦で、2023年10月17日に進水。基準排水量は約3000トン、主機関にディーゼルエンジンとリチウムイオン電池を組み合わせたディーゼル電気推進を採用しています。4番艦の「らいげい」から新型のメインエンジンが搭載されました。

 たいげい型の外観は前級のそうりゅう型潜水艦とほぼ同じですが、探知能力や静粛性が向上しており、建造時から女性自衛官の乗務を想定した設備を備えています。
 
「らいげい」の海上試験は2024年8月に開始されており、現在も推進性能や潜航性能などを確認するため、試験が継続されています。試験が予定通り進めば、2025年3月に就役する見込みです。

 現時点では、セイルに艦番号「516」、船体後方に艦名「らいげい」が白い文字で書かれていますが、これらは本格運用前に消去されます。なお、「らいげい」は漢字では「雷鯨」と表記され、旧日本海軍時代を含めて初の艦艇名です。

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