荒れ狂う海辺での緊迫のレスキュー 海上保安庁が映像で公開 座礁した漁船からは油漏れも

機動救難士というレスキューのプロフェッショナルも。

漁船の乗組員9人をヘリコプターで救助

 海上保安庁はこのたび公式Xにおいて、島根県で座礁した漁船から乗組員を救助する動画を公開しました。

 事案は2024年10月3日午前0時過ぎ、松江市美保関町の海岸で起きました。同町の地蔵崎付近にある岩場に、総トン数145トンのはえ縄カニ漁船「第八十八興洋丸」が座礁、船体後部から浸水したとのこと。漁船には、日本人7人、インドネシア人2人の合わせて9人の乗組員が乗船しており、海上保安庁はヘリコプターなどを使って全員を救助しています。

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海上保安庁第八管区美保航空基地所属の救難ヘリコプター「みほづる2号」(乗りものニュース編集部撮影)。

 今回、公開された映像は、この事故に出動した美保航空基地(鳥取県米子市)のヘリコプターが撮影したものです。岩場に乗り上げ船体後部が沈んだ状態の漁船や、陸地で救助に当たる海上保安庁職員、そしてヘリコプターのホイストを使って要救助者を助け出す一連の様子などが見て取れます。

 今回の動画公開に対してSNSでは、「大変危険な中を救助活動お疲れ様でございます」「日頃の厳しい訓練の成果だと思います」「機動救難士そんな仕事があったとは!」などといったコメントが並んでいました。

 なお、当該漁船が座礁した当時、現場付近は雨が降り強風が吹き荒れていたとのことです。また、漁船からは油も漏れ出しているため、これに対しても海上保安庁では対応にあたっているとのことでした。

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