東海道新幹線ついに60周年 博多行き「のぞみ1号」を祝福 「120年間無事故めざして!」

東京~新大阪の東海道新幹線が開業から60周年。10月1日の出発式が行われた東京駅19番線ホームには鉄道ファンも多く訪れました。

6時の出発に合わせテープカット

 JR東海は2024年10月1日、東京~新大阪間を結ぶ東海道新幹線が開業60周年を迎えたことを記念し、「のぞみ1号」の出発式を行いました。

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60周年の出発前にホームに待機する「のぞみ1号」(乗りものニュース編集部撮影)。

 式典は60年前のきょう、新大阪行きの「ひかり1号」が出発したのと同じ19番線ホームで行われました。JR東海の丹羽俊介社長は「きょうから始まる未来に向け、愛される東海道新幹線をつくるべく努力を続けたい」とあいさつしました。

 その後、N700Sの「のぞみ1号」博多行きは午前6時、テープカットに合わせ警笛を鳴らしながら出発しました。

「新幹線はおかげさまで60歳になることができました。これまでの60年間で、約70億人の方々にご利用いただきました。日本にお住まいの皆さまのご支援に深く感謝します。これまで磨き上げてきた、安全、正確、便利にさらにブラッシュアップをかけていきたい」(丹羽社長)

 会場には鉄道ファンも多く詰めかけていました。式典の様子を撮影するために訪れたという、都内在住の13歳の男の子は「よく大きな事故もなく60年も走ってこれたなと驚いています」と話し、「新幹線に乗るのが好きなので次の60年まで、120年間無事故を目指して欲しい」と、次の60年後を見届けると意気込みました。

 神奈川県在住の20代の男性は、60周年を伝える新聞の号外と“シンカンセンスゴイカタイアイス”ことスジャータのアイスクリームを手に、これから乗車して60周年の風景を楽しむそう。「このアイスを車内で食べると、旅という実感が沸きます」といいます。「これからリニア新幹線も始まりますが、安全安心は続けていただければなと思います」と話します。

 また男性は「あともう少し乗車時間が短くなるといい気もします」とも。「東京~博多間はいま5時間くらいですが、これが半分くらいになると、いい感じかな」とのことでした。

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