ロシア製兵器 日本を含む「西側の精密部品が未だに使われている!」その6割以上の出所とは

制裁の効果は限定的?

中国経由で部品などの多くが流れている?

 ウクライナ政府の公式サイト「ユナイデット24」は2024年9月24日、ロシアの兵器に日本のものを含む西側部品が多数使われていると報告しました。

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Mig-31に搭載された「キンジャール」極超音速ミサイルも、西側由来の部品使用が疑われる兵器のひとつ(画像:ロシア国防省)。

 ロシアに関しては2022年2月のウクライナ侵攻以降、日本のほかアメリカやEU諸国などいわゆる西側諸国が経済制裁をかけ、それらの国で製造される精密部品はロシアで入手が困難となっているはずでした。

 しかし、ウクライナ政府によると、監視システム、無人機、ミサイルに使用されている重要な部品の多くにアメリカ、オランダ、日本、アイルランド、スイスなどの国々の部品が使用されているそうです。部品には10年以上前に製造されたものもありますが、制裁後に製造されたものもあり、明らかに最近のものもあったとのことです。

 これらの多くの部品は中国からもたらされている模様です。中国は自国製品を供給しているほか、西側製品の中継ルートとしても機能しており、ロシア軍の兵器を分解すると外国製部品の約6割が中国経由でもたらされているとのこと。ウクライナ大統領顧問のウラジスラフ・ブラシウク氏は「この件について、一部のメーカーと長時間にわたる話し合いを行った」と述べています。

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