「え、ブレーキ踏まなきゃダメなの知らなかった!」過半数!? 自動安全装置が完備された自動車にも限界はある

あくまでドライバーのアシスト機能。

衝突被害軽減ブレーキでの正しい行動とは?

 国土交通省が「令和5年度ASV機能に関する調査」の結果を2024年9月19日に公開。クルマの衝突被害軽減ブレーキが作動しても、「ドライバーがブレーキを踏む必要がある」ことを知らなかった人が半数以上いたことが明らかになりました。

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慌ててブレーキを踏むドライバーのイメージ(画像:写真AC)。

 調査は、ASV(先進安全技術車)の保有・利用状況や機能への理解度を確認するために、全国の運転免許保有者、男女1万人を対象に行いました。

 それによると、衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違い時加速抑制装置に関しては「どちらの機能も警告が鳴ったら、直ちに運転者がブレーキを自ら踏む必要がある」という質問に「知っている」と答えた人は全体の50%以下になりました。

 性別年代別に見ると、「知っている」と答えた人が半数を超えたのは18歳~29歳の男性のみで、特に女性は男性よりも10ポイント低い結果となりました。また、男女ともに40代の認知度が50、60、70代よりも低かったのも特徴的です。

 ほかにも、運転者が車速上限を設定して先行車を追従する全車速追従付ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)について、「どちらの機能も『自動運転』ではなく、運転の責任はドライバーにあるため、よそ見をしてはいけない」ことを知っている人は、9割近くに達しましたが、トンネルの出口や急カーブでは作動・対応できないことがあるなどの具体的な機能限界については知っている人の割合が、全車速追従付ACC搭載車の所有者で48.9%、全体では28.5%と大きく落ち込みました。

 また、男性は女性よりクルマの「新しい機能は試してみたい」人が多く、女性は男性より「新しい機能は苦手」な人が多い傾向も明らかになったそうです。

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