エアバスの「超異形貨物機」なぜこんな形に? 胴体上部ボッコーン!で30年 近年は日本に来ることも
神戸に来るたびに話題になります。
近年は神戸空港飛来でも話題に
ヨーロッパの航空機メーカー、エアバスの公式Xアカウントは、胴体上部が大きく膨らんだ形状を特徴とする飛行機「ベルーガ」シリーズが初飛行に成功してから30周年を迎えたと投稿しました。同社はにこの機体を「30年間オペレーションの中心的存在だった」と紹介しています。
「ベルーガ」シリーズはエアバス製航空機のパーツを輸送する目的で作られた機体です。胴体が大きく膨らんでいるのは、翼などの長尺の荷物を運ぶため。「ベルーガ」は「シロイルカ」の意味で、このユニークな外観が由来です。
1994年に初飛行したのは、シリーズの初期タイプ「ベルーガST」です。旅客機「A300-600」をベースとし、最大で幅7.1m、高さ6.7mの大型貨物を積載できます。その後2018年には、後継機である「ベルーガ XL」が初飛行に成功。こちらはエアバスA330をベースに設計され、貨物室の大きさは幅約8.1m、高さ7.5m。約47mの物体が入る奥行きを持ちます。
なお、「ベルーガST」は「ベルーガXL」の導入にともなって、当初の製造理由である航空機用パーツ輸送の業務から退役しました。その後2022年より、エアバスは役目を終えたベルーガSTを、エアバス以外の顧客へむけた大型貨物の空輸サービスの担当機として活かす「エアバス・ベルーガ・トランスポート」事業を展開しており、その事業の一環で神戸空港などに飛来することがあります。
09/14 07:42
乗りものニュース